COLOR ENCYCLOPEDIA#A757A8
むらさき

Purple

紫(むらさき)は、赤と青の間にある色相で、日本ではムラサキ科の植物「ムラサキ」の根・紫根による染色と深く結びついてきた伝統的な基本色名です。

HEX
#A757A8
RGB
167, 87, 168
HSL
299.3°, 31.8%, 50.0%
CMYK参考値
0.6%, 48.2%, 0.0%, 34.1%
マンセル値
7.5P 5/12

※ CMYKはICCプロファイルを使用しない一般的な参考換算値です。印刷条件によって値は異なります。

紫の意味

紫は、赤と青の中間に位置する色の総称で、日本のJIS慣用色名では「あざやかな紫」として代表色が定められています。 光のスペクトルに単一波長の「紫」として対応する範囲だけでなく、赤と青の刺激の組み合わせで知覚される紫系も含むため、実用上は赤紫から青紫まで広い色域を扱います。日本の色名では藤色、菫色、京紫、江戸紫、古代紫、紫紺など多くの派生色があり、色相・明度・彩度だけでなく由来や時代背景も異なります。

紫の名前の由来

日本語の「むらさき」は、ムラサキ科ムラサキ属の植物の名と、その根である紫根を用いた染色に由来する色名です。 紫根から色を染めるには媒染などの工程が必要で、古くから貴重な染色として扱われました。日本規格協会の解説では、植物の名が染料名となり、さらに色名へ定着した代表例として紫が紹介されています。語としての紫は単なる色相名ではなく、染料植物と染色技術の歴史を背負った名称です。

紫の歴史

紫は古代東アジアで高位・高貴さと結びつき、日本でも飛鳥・奈良・平安期の服色制度と深く関わりました。 日本規格協会の解説では、推古天皇期の冠位十二階で紫が上位の位色とされ、後世にも高貴な色として意識されたことが説明されています。紫根染めの原料となるムラサキは栽培・管理の対象でもあり、天然染料としての希少性が色の価値を支えました。近世以降は京紫・江戸紫など地域性を感じさせる呼び分けも広がり、紫系色の文化的な層が厚くなりました。近代以降は合成染料の普及によって紫系の再現が容易になり、身分制度とは切り離された一般的な服飾・製品色として広まりました。

紫と文化

日本文化の紫は、位階、宮廷、文学、染織などに繰り返し現れる象徴性の高い色です。 古典文学では紫にまつわる語が人物や縁を示す表現としても用いられ、染織では紫根染めの濃淡から多様な紫が生み出されました。現代でも紫綬褒章の綬色や学校・団体のシンボルカラーなど、格式や個性を示す色として使われています。一方、現代のデジタルな「パープル」と日本の伝統的な紫根染めの紫は色値や成立背景が異なるため、同じ名称圏でも分けて見る必要があります。

紫の印象・イメージ

紫は、上品さ、神秘性、重厚さ、華やかさなど複数の方向へ印象が振れやすい色です。 暗い紫は落ち着きや格式を感じさせ、明るい藤色寄りでは柔らかく優雅に、赤紫寄りでは華やかに、青紫寄りでは静かで知的に見えます。歴史的に高位の服色と関わった背景も、現代の「高貴な色」という連想に影響していますが、印象は明度・彩度・組み合わせによって大きく変わります。

紫の使われ方

和装や伝統工芸では歴史的背景を持つ色として、現代のファッションや化粧品では個性的な差し色として使われます。 Webでは白や薄灰色を背景にすると紫の存在感を出しやすく、金・黄系を合わせると補色方向の強い対比、青や赤紫を合わせると連続感のある配色になります。濃い紫を文字や背景に使う場合は、明るい文字色とのコントラストを確認すると実用的です。

SOURCE COMPARISON

資料による色の違い

伝統色や歴史的な色名では、資料や規格によって代表色値が異なることがあります。色しるべでは確認済みの資料値を並べ、代表値との差をΔE00でも比較します。

資料HEXマンセル代表値との差
JIS慣用色名 公開対応表(マンセル値・RGB(16))
慣用色名一覧 No.124
#A757A87.5P 5/12ΔE00 0.00
COLOR DIFFERENCE

紫と近い色を数値で比べる

下の「近い色一覧」とは役割を分け、ここでは近い3色について、明るさ・鮮やかさ・色相がどう違うかを比較します。

パープル
パープルとの違い

明るさは近い、鮮やかさも近い、色相はかなり近い色です。

ΔE000.00明るさ差0.000クロマ差0.000色相差0.0°
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Medium Purple
Medium Purpleとの違い

やや暗い、やや鮮やか、色相はかなり近い色です。

ΔE005.55明るさ差-0.042クロマ差+0.021色相差0.9°
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Purpleish
Purpleishとの違い

やや暗い、やや穏やか、色相も近い色です。

ΔE005.93明るさ差-0.033クロマ差-0.034色相差6.6°
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SIMILAR COLORS

紫に近い色

CIEDE2000による色差ΔE00を使い、色しるべの登録色から近い色を表示します。

JAPANESE COLORS

紫に近い日本の伝統色

EXPLORE DIRECTION

紫から「もっと○○」な色を探す

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COLOR PALETTE

紫を使った配色

OKLChを基準に機械的に生成した配色候補です。実際の用途や文字の読みやすさに合わせて調整してください。

COLOR INDEX

紫の分類

色系統
トーン
国・地域
色名の由来
規格・色体系
COLOR DATA

紫の詳細な色彩データ

HEX#A757A8
RGB167, 87, 168
CMYK参考値0.6%, 48.2%, 0.0%, 34.1%
HSL299.3°, 31.8%, 50.0%
HSV299.26°, 48.21%, 65.88%
CIELABL* 49.3264 / a* 44.7009 / b* -29.5188
CIELChL* 49.3264 / C* 53.5680 / h 326.56°
OKLabL 0.581591 / a 0.123802 / b -0.080966
OKLChL 0.581591 / C 0.147927 / h 326.82°
相対輝度0.178590
白とのコントラスト4.59:1
黒とのコントラスト4.57:1
マンセル値7.5P 5/12
Lab・LChはsRGBからD65基準で算出しています。CMYKは印刷プロファイルを指定しない参考換算値です。

代表色値の出典・確認情報

該当箇所慣用色名一覧 No.124
色値確認日2026-09-08

マンセル値とRGB(16)を参照。HEXはJIS規格の公式HEXではなく、色しるべのWeb表示用代表値として採用。

この色についての補足

紫の代表値は、紫根染めの実物や歴史資料を一つのデジタル値で再現するものではありません。京紫・江戸紫・古代紫・藤色などは固有の由来と色調を持つため、個別色として比較してください。

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