茜色

COLOR ENCYCLOPEDIA#9E2236
あかねいろ

茜色

Akane-iro

茜色(あかねいろ)は、アカネの根から得られる染料で染めた、やや黄みを含む深い赤です。古代から続く植物染色と結びつく、日本を代表する赤系の伝統色です。

HEX
#9E2236
RGB
158, 34, 54
HSL
350.3°, 64.6%, 37.7%
CMYK参考値
0.0%, 78.5%, 65.8%, 38.0%
マンセル値
4R 3.5/11

※ CMYKはICCプロファイルを使用しない一般的な参考換算値です。印刷条件によって値は異なります。

茜色の意味

茜色は、アカネ科の植物アカネの根を染料にして得られる赤を基準とする色名です。JISの慣用色名では「こい赤」とされ、一般にはわずかに黄みを帯びた沈んだ赤として説明されます。鮮やかな朱色より深く、臙脂ほど紫みに寄らない赤で、植物染料ならではの温かさを感じさせます。「茜色の空」という表現から夕焼けの赤としても広く知られていますが、色名の中心にあるのは古い茜染の染色文化です。

茜色の名前の由来

名称は染料植物の「茜」に由来します。アカネの根には赤系の色素が含まれ、媒染などの工程を経て布や糸を赤く染めることができます。日本語の「あかね」は古くから植物名・染料名として使われ、『万葉集』の「茜さす」のように赤い光や日の色を導く表現とも結びついてきました。現在の「茜色」は、この植物染料で得られる落ち着いた赤を色名として定着させたものです。

茜色の歴史

茜染は人類史上でも古い植物染色の一つに数えられ、日本でも古代から赤を得る重要な技法でした。色名辞典では、日本の茜から得た染料は堅牢性が高く、鎧の札をつづる糸などにも用いられたと説明されています。 exactな「茜色」という語の文献例は中世にも確認され、その後も染織と文学の双方で使われ続けました。近代以降は化学染料でも近い色が表現できるようになりましたが、茜色という名称は植物染色の歴史を伝える伝統色として残っています。

茜色と文化

茜は、染色だけでなく古典文学の言葉としても日本文化に深く根付いています。夕日や朝日が空を赤く染める光景を「茜色」と呼ぶ表現は、自然の赤と染料の赤を結びつけます。また、古代の赤は魔除けや生命力、権威と結びつく場面も多く、茜染の糸や布は装束・武具の一部にも使われました。現代では伝統工芸、草木染、和装、歴史作品の色彩表現などで、その背景を含めて選ばれる色です。

茜色の印象・イメージ

温かさ、生命力、郷愁、落ち着いた情熱を感じさせやすい赤です。真っ赤な原色より暗く黄みがあるため、刺激がやわらぎ、自然で古典的な雰囲気になります。生成りや白と合わせると染織の素朴さが際立ち、濃紺や藍と合わせると和の強い対比、金や黄土と合わせると重厚で歴史的な配色になります。

茜色の使われ方

和装、草木染、伝統工芸、歴史文化系の出版物やWebサイト、和菓子・酒・茶などのパッケージ、秋のデザインに向きます。赤系のアクセントとして使うと派手すぎず、落ち着いた存在感を出せます。現代のインテリアでは木材や生成りの布と合わせると自然素材になじみ、深い青や緑を加えると古典的で締まった配色になります。

SOURCE COMPARISON

資料による色の違い

伝統色や歴史的な色名では、資料や規格によって代表色値が異なることがあります。色しるべでは確認済みの資料値を並べ、代表値との差をΔE00でも比較します。

資料HEXマンセル代表値との差
非公開: JIS慣用色名 公開対応表(マンセル値・RGB(16))
慣用色名一覧 No.13
#9E22364R 3.5/11ΔE00 0.00
COLOR DIFFERENCE

茜色と近い色を数値で比べる

下の「近い色一覧」とは役割を分け、ここでは近い3色について、明るさ・鮮やかさ・色相がどう違うかを比較します。

茜色
ルージュ
ルージュとの違い

明るさは近い、やや鮮やか、色相はかなり近い色です。

ΔE002.66明るさ差+0.015クロマ差+0.023色相差2.1°
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茜色
深紅
深紅との違い

明るさは近い、やや鮮やか、色相はかなり近い色です。

ΔE003.70明るさ差+0.023クロマ差+0.033色相差2.5°
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茜色
真紅
真紅との違い

明るさは近い、やや鮮やか、色相はかなり近い色です。

ΔE003.70明るさ差+0.023クロマ差+0.033色相差2.5°
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SIMILAR COLORS

茜色に近い色

CIEDE2000による色差ΔE00を使い、色しるべの登録色から近い色を表示します。

JAPANESE COLORS

茜色に近い日本の伝統色

COLOR RELATIONS

茜色と由来・素材でつながる色

数値的に近い色とは別に、共通する染料・素材・技法を最優先し、由来が同じ場合は文化・時代・色系統の一致も確認して厳しく選んでいます。条件を満たす色が少ない場合は、無理に件数を増やしません。

EXPLORE DIRECTION

茜色から「もっと○○」な色を探す

OKLChの明るさ・クロマ・色相を基準に、現在の色から少し方向を変えた登録色を自動で選びます。

COLOR PALETTE

茜色を使った配色

OKLChを基準に機械的に生成した配色候補です。実際の用途や文字の読みやすさに合わせて調整してください。

COLOR INDEX

茜色の分類

色系統
国・地域
季節
色名の由来
染料・素材・技法
規格・色体系
COLOR DATA

茜色の詳細な色彩データ

HEX#9E2236
RGB158, 34, 54
CMYK参考値0.0%, 78.5%, 65.8%, 38.0%
HSL350.3°, 64.6%, 37.7%
HSV350.32°, 78.48%, 61.96%
CIELABL* 35.3643 / a* 50.8303 / b* 20.1496
CIELChL* 35.3643 / C* 54.6784 / h 21.62°
OKLabL 0.462661 / a 0.151265 / b 0.048143
OKLChL 0.462661 / C 0.158741 / h 17.65°
相対輝度0.086795
白とのコントラスト7.68:1
黒とのコントラスト2.74:1
マンセル値4R 3.5/11
Lab・LChはsRGBからD65基準で算出しています。CMYKは印刷プロファイルを指定しない参考換算値です。

代表色値の出典・確認情報

該当箇所慣用色名一覧 No.13
色値確認日2026-09-08

マンセル値とRGB(16)を参照。HEXはJIS規格の公式HEXではなく、色しるべのWeb表示用代表値として採用。

この色についての補足

茜染の実物は植物種、媒染剤、染色回数、素材によって色が変化します。デジタル上の茜色は代表的な近似であり、歴史的な染織品すべてが同一の色値ではありません。

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