海老の色とは?海老茶・赤褐色と加熱で変わる色

海老の色とは?海老茶・赤褐色と加熱で変わる色

はじめて読む方へ|まず知っておきたい基本

自然物・植物・素材などの色は、照明、表面、状態、個体差によって見え方が変わります。この記事では「実物が常に一つのHEX値になる」とは考えず、色名・見え方・文化的な表現を分けて説明します。

海老は「赤い生き物」という印象がありますが、生のエビは種類によって灰色、褐色、青み、緑み、半透明などさまざまです。多くのエビが鮮やかな赤〜橙になるのは、加熱した後です。

まず結論

甲殻類の殻にはカロテノイド色素のアスタキサンチンが含まれます。生きた状態では色素がタンパク質と結合して暗い色や青みを示す場合がありますが、加熱でタンパク質構造が変わると、アスタキサンチン本来の赤〜橙色が目立つようになります。

海老は何色?

生の海老の色は一様ではありません。種類、殻の厚さ、色素量、背景、鮮度、照明などで見え方が大きく変わります。したがって「海老の実物色=海老茶」と考えるのは正確ではありません。

状態 見え方の例 主な要因
生きた海老・生の殻 灰、褐色、青み、半透明など 色素とタンパク質の結合、殻構造、種類
加熱後 赤〜橙、ピンク タンパク質構造が変化しアスタキサンチンが目立つ
料理・乾物 赤褐色〜濃赤 加熱、乾燥、調味、光条件

海老を加熱すると赤くなるのはなぜ?

University of California, Santa Barbara のScienceLineは、エビの外骨格にアスタキサンチンがあり、生の状態ではタンパク質との結合によって本来のピンク〜赤が目立ちにくい一方、加熱でタンパク質がほどけるとアスタキサンチンの色が現れると説明しています。

近年の食品科学研究でも、甲殻類の色にアスタキサンチンとタンパク質複合体が関与することが扱われています。

加熱後の色も一色ではありません

アスタキサンチンの量、殻の厚さ、加熱条件などによって、ピンク・朱・橙・赤褐色など幅があります。

「海老茶」は海老そのものの色?

海老茶(えびちゃ)は日本の色名です。色しるべではWeb表示用代表値を #693C34 としています。これは暗い赤褐色で、加熱した海老の鮮やかな朱赤と同じではありません。

色名の由来と実物の海老の発色科学は、別レイヤーとして扱う必要があります。

デザインで海老の色を表現するなら

加熱した海老を表現するなら、明るい朱赤だけでなく、橙、淡いピンク、白い身、殻の濃い赤褐色を組み合わせると自然です。生のエビなら灰青、半透明の白、淡い褐色など別のパレットになります。

よくある質問

生の海老はなぜ赤くないのですか?

アスタキサンチンがタンパク質と結合し、色の見え方が変化しているためです。種類によっては生でも赤みがあります。

海老を茹でると赤くなるのは血の色ですか?

主な理由は血ではなく、殻にあるカロテノイド色素アスタキサンチンとタンパク質の状態変化です。

海老茶は茹でた海老の色ですか?

海老茶は暗い赤褐色の色名で、加熱したエビの鮮やかな赤橙色そのものを一意に表すものではありません。

参考資料

この記事で紹介している関連色

本文で取り上げている登録色をまとめました。実物の色には幅があるため、一つの色に固定せず見比べられる形で紹介します。

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