COLOR ENCYCLOPEDIA#BE0032
あか

Red

赤(あか)は、血や炎を思わせる鮮やかな暖色で、日本語の最も基本的な色名の一つです。古くは「明るい」という感覚とも結びつき、染色・祭礼・標識・国旗など幅広い場面で強い象徴性を持ってきました。

HEX
#BE0032
RGB
190, 0, 50
HSL
344.2°, 100.0%, 37.3%
CMYK参考値
0.0%, 100.0%, 73.7%, 25.5%
マンセル値
5R 4/14

※ CMYKはICCプロファイルを使用しない一般的な参考換算値です。印刷条件によって値は異なります。

赤の意味

赤は、有彩色の基本色の一つで、一般には新しい血や炎を思わせる色として認識されます。JISでは「あざやかな赤」とされ、紅、緋、朱、茜、真紅など多くの赤系色名を含む大きな色群の中心に位置します。光では赤・緑・青が三原色として扱われますが、印刷の色材ではシアン・マゼンタ・イエローが基本となるため、「赤」という日常語と技術的な色指定は同じ仕組みではありません。日本語の赤は一つの数値に固定されず、明度・彩度・黄みや紫みの違いによって多くの派生色へ分かれます。

赤の名前の由来

「あか」は、古くは「明るい」「明らか」と関係する語だったと説明されることがあり、現在の単一の色相だけでなく、明るく目立つ色の傾向を示していたと考えられています。そのため古い日本語の基本色彩語は、現代の精密な色票のように一点を指すものではありません。日本では赤系統の染色や顔料が早くから発達し、茜、紅花、朱など原料や技法に由来する個別色名も増えていきました。「赤」はそれらをまとめる基本語として生き残り、現在のJISでも有彩色の基本色名として整理されています。

赤の歴史

赤は先史時代から顔料として利用されてきた色の一つで、日本でも朱や弁柄などの赤系顔料、茜や紅花などの染料が長く用いられてきました。日本語の色名としても古く、時代が進むにつれて紅、緋、朱、蘇芳、茜色など、素材・染法・色調の差を表す多様な名前が生まれました。近代に西洋式の表色系と工業規格が導入されると、赤は色相環上の基本色として体系的に位置づけられます。日本規格協会の解説では、JIS Z 8102の系統色名で赤は代表的な基本色名として扱われ、現代の日用品や製品表示でも共有しやすい色概念となっています。

赤と文化

赤は日本文化で非常に強い存在感を持ち、神社の朱、祭礼、祝い事、紅白、だるま、衣装など、さまざまな場面で使われてきました。一方、血や火と結びつくため、危険・禁止・警告を示す色としても世界的に用いられます。中国から伝わった五行思想では赤系が「火」や夏と結びつき、日本の色彩語にもその影響が見られます。日本国旗の日の丸は法律上「紅色」とされており、日常語の「赤」と法令上の色名が必ずしも一致しない点も興味深いところです。祝いと警告という正反対の意味を同時に持つのが赤の特徴です。

赤の印象・イメージ

赤は視線を引きつけやすく、活力、熱、情熱、祝祭、緊張、危険など強い印象と結びつきやすい色です。明るく鮮やかな赤は活動的で強いアクセントになり、暗い赤や紫みの赤は重厚さや成熟した印象へ変わります。広い面積に高彩度の赤を使うと圧迫感が出ることもあるため、強調したい範囲を絞ると扱いやすくなります。色の象徴性は文化や文脈に左右されるため、赤を一律に「情熱の色」とだけ説明せず、祝い・警告・権威など複数の側面を考える必要があります。

赤の使われ方

Webではエラー、警告、削除、重要通知、セールなど強い注意を促す要素に使われる一方、ブランドの主色として活力を表す用途もあります。印刷やパッケージでは食品、祭事、贈答などで目立たせたい場面に向きます。ファッションでは黒・白・ネイビーなどの無彩色や暗色と合わせると赤が際立ち、同系のワインレッドやピンクへつなぐと柔らかな階調を作れます。アクセシビリティ上は「赤だけ」でエラーを伝えず、文字・アイコン・形など別の手掛かりも併用するのが重要です。

SOURCE COMPARISON

資料による色の違い

伝統色や歴史的な色名では、資料や規格によって代表色値が異なることがあります。色しるべでは確認済みの資料値を並べ、代表値との差をΔE00でも比較します。

資料HEXマンセル代表値との差
非公開: JIS慣用色名 公開対応表(マンセル値・RGB(16))
慣用色名一覧 No.14
#BE00325R 4/14ΔE00 0.00
COLOR DIFFERENCE

赤と近い色を数値で比べる

下の「近い色一覧」とは役割を分け、ここでは近い3色について、明るさ・鮮やかさ・色相がどう違うかを比較します。

Lipstick Red
Lipstick Redとの違い

明るさは近い、鮮やかさも近い、色相はかなり近い、分類は茶系色です。

ΔE001.22明るさ差+0.004クロマ差+0.001色相差1.3°
比較ページで詳しく見る →
カーマイン
カーマインとの違い

明るさは近い、鮮やかさも近い、色相はかなり近い色です。

ΔE002.07明るさ差+0.001クロマ差0.000色相差2.4°
比較ページで詳しく見る →
紅赤
紅赤との違い

明るさは近い、鮮やかさも近い、色相はかなり近い色です。

ΔE003.24明るさ差0.000クロマ差-0.015色相差3.1°
比較ページで詳しく見る →
SIMILAR COLORS

赤に近い色

CIEDE2000による色差ΔE00を使い、色しるべの登録色から近い色を表示します。

JAPANESE COLORS

赤に近い日本の伝統色

EXPLORE DIRECTION

赤から「もっと○○」な色を探す

OKLChの明るさ・クロマ・色相を基準に、現在の色から少し方向を変えた登録色を自動で選びます。

COLOR PALETTE

赤を使った配色

OKLChを基準に機械的に生成した配色候補です。実際の用途や文字の読みやすさに合わせて調整してください。

COLOR INDEX

赤の分類

色系統
国・地域
規格・色体系
COLOR DATA

赤の詳細な色彩データ

HEX#BE0032
RGB190, 0, 50
CMYK参考値0.0%, 100.0%, 73.7%, 25.5%
HSL344.2°, 100.0%, 37.3%
HSV344.21°, 100.00%, 74.51%
CIELABL* 39.8839 / a* 65.2471 / b* 29.7183
CIELChL* 39.8839 / C* 71.6963 / h 24.49°
OKLabL 0.507379 / a 0.192111 / b 0.067333
OKLChL 0.507379 / C 0.203569 / h 19.32°
相対輝度0.111774
白とのコントラスト6.49:1
黒とのコントラスト3.24:1
マンセル値5R 4/14
Lab・LChはsRGBからD65基準で算出しています。CMYKは印刷プロファイルを指定しない参考換算値です。

代表色値の出典・確認情報

該当箇所慣用色名一覧 No.14
色値確認日2026-09-08

マンセル値とRGB(16)を参照。HEXはJIS規格の公式HEXではなく、色しるべのWeb表示用代表値として採用。

この色についての補足

「赤」は非常に広い色概念です。朱色・紅色・緋色・茜色・ワインレッドなど個別色とは区別してください。またデジタルのRGB赤と、印刷物や顔料の赤は発色原理が異なるため、HEX値をそのまま実物色の唯一の基準にはできません。

この色をもっと調べる