木の色とは?木材・木目に見られる色名とカラーコード

木の色とは?木材・木目に見られる色名とカラーコード

はじめて読む方へ|まず知っておきたい基本

自然物・植物・素材などの色は、照明、表面、状態、個体差によって見え方が変わります。この記事では「実物が常に一つのHEX値になる」とは考えず、色名・見え方・文化的な表現を分けて説明します。

カラーコードとは

カラーコードは、色を数値や記号で伝えるための表記です。HEXやRGBなど複数の方式があり、同じ色名でも数値は資料や条件で異なることがあります。

木の色と聞くと「茶色」を思い浮かべがちですが、実際の木材には白っぽい色、黄、赤褐色、茶、濃褐色、黒に近い色まで大きな幅があります。

まず結論

木材の色は、樹種・心材と辺材・抽出成分・成長条件・経年変化などで変わります。米国Forest Products LaboratoryのWood Handbookも、木の色を一つに固定することは不適切で、同じ樹種の心材でも大きく変化しうると説明しています。

木の色一覧

色の傾向 見られる例 印象
白〜淡黄 明るい辺材、淡色材 軽い、清潔、明るい
黄褐色 多くの淡色木材 自然、温かい
赤褐色 赤みのある心材 重厚、温かい
濃褐色 濃色の心材 落ち着き、高級感
黒褐色 非常に濃い樹種 強い、重い

心材と辺材で色が違う

木の外側にある辺材は、多くの樹種で白〜淡色です。内側の心材には抽出成分が蓄積し、その種類や量によって色が濃くなることがあります。

US Forest Serviceの資料では、心材の色・香り・耐久性などに「extractives(抽出成分)」が大きく関係すると説明されています。

「この木は必ずこの色」と断定しない

Wood Handbookでは、同じ樹種でも成長履歴、健康状態、遺伝的な違いなどで心材色が大きく変わることが示されています。木材は自然素材なので個体差があります。

木は時間が経つと色が変わる

光、酸素、水分、仕上げ材などによって木材の表面色は変化します。屋外では紫外線や雨の影響で色が抜けたり灰色化したりすることがあり、室内でも日光や酸化によって色味が変わります。

「木の色」に公式カラーコードはない

自然の木材を一つのHEXに固定することはできません。デザインでは、実際に使う木材写真や製品見本から色を抽出するのが最も確実です。

インテリアで木の色を合わせるコツ

  • 床・家具・建具の木色を完全一致させようとしすぎない
  • 赤み・黄み・灰みなど「色の方向」を揃える
  • 濃い木と淡い木を混ぜる場合は、白やグレーで間をつなぐ
  • 照明色による見え方も確認する

木材の色を比較するときの観察条件

木材は表面仕上げでも色が変わります。無塗装、オイル、ウレタン、着色塗装では同じ樹種でも明度や赤み・黄みが変化します。比較するときは樹種だけでなく、心材・辺材、仕上げ、含水状態、照明条件を記録すると再現性が高まります。

写真からカラーコードを取る場合も、木目の明部と暗部を一つの平均色にまとめず、複数点を測る方が実物の色幅を捉えやすくなります。

よくある質問

木の色は全部茶色ですか?

いいえ。白、黄、赤褐色、濃褐色、黒褐色など幅広く、同じ樹種でも差があります。

心材の方が必ず濃いですか?

多くの樹種では心材が濃くなりますが、差の程度は樹種によって異なります。

木材の色は経年変化しますか?

はい。光・酸素・水分・仕上げなどの影響で色は変化します。

参考資料