群青色

COLOR ENCYCLOPEDIA#384D98
ぐんじょういろ

群青色

Gunjo-iro

群青色(ぐんじょういろ)は、紫みを含んだ鮮やかで深い青です。もとは鉱物から作る高価な青色顔料「群青」に由来し、美術、工芸、空や海の表現で長く親しまれてきました。

HEX
#384D98
RGB
56, 77, 152
HSL
226.9°, 46.2%, 40.8%
CMYK参考値
63.2%, 49.3%, 0.0%, 40.4%
マンセル値
7.5PB 3.5/11

※ CMYKはICCプロファイルを使用しない一般的な参考換算値です。印刷条件によって値は異なります。

群青色の意味

群青色は、一般に鮮やかな藍青から紫みのある濃い青を指します。コトバンクではJIS上「こい紫みの青」とされ、鉱物性の青色顔料である群青のような色と説明されます。瑠璃色やウルトラマリンと歴史的に強く関係しますが、現代の慣用色名としては資料ごとに代表値が異なります。紺色より鮮やかで、藍色より紫側に寄ることが多く、深い青でありながら黒をあまり感じさせない点が特徴です。色しるべでは数値比較と由来説明を分け、瑠璃色・紺碧など近い青と見比べられるようにします。

群青色の名前の由来

「群青」は、青色顔料の名称から色名になりました。日本大百科全書では、古代の天然群青はラピスラズリを粉砕・精製して得る高価な顔料で、ウルトラマリンとも呼ばれると説明されています。日本語の「群青」は鉱物を細かく砕き、粒度や精製によって青の深さを調整する顔料文化と結びついています。一方、近代以降は人工的なウルトラマリン顔料が製造され、天然ラピスラズリに頼らず鮮やかな青を得られるようになりました。色名の群青色は、こうした顔料の深い青を視覚的な名称として受け継いだものです。

群青色の歴史

天然の青色顔料は古代から非常に貴重で、ラピスラズリを原料とする青は宗教画や装飾に高価な材料として使われました。19世紀にはヨーロッパで合成ウルトラマリンの製造法が確立し、鮮やかな群青系の顔料が広く利用できるようになります。日本でも日本画の岩絵具、洋画の絵具、印刷インキ、塗料などに群青系の青が使われてきました。辞書には20世紀初頭の文学作品で空を「群青色」と表現した例があり、顔料名から自然の空や海を形容する一般語へと広がったことが分かります。現在は美術材料の名称と慣用色名の双方で使われています。

群青色と文化

群青色は絵画・日本画・染織など美術文化との結びつきが強く、鮮烈な青を「空」「海」「夜」などの詩的表現に用いる言葉としても定着しています。高価な天然顔料の歴史から、深い青に特別感や格調を感じる文化的背景があります。現代ではアート用品、スポーツ、ファッション、プロダクト、Webなどにも使われ、伝統的な顔料名でありながら非常に現代的な強い青として活躍します。 青そのものの美しさを前面に出せるため、作品名や商品名でも印象的な色名として選ばれやすい名称です。

群青色の印象・イメージ

群青色は鮮やかで深く、知的、力強い、澄んだ印象を作りやすい青です。ネイビーほど暗くなく、シアンほど軽くないため、強い主役色として使えます。白と合わせると非常に明快で、黄色や山吹色をアクセントにすると色相差の大きい活発な配色になります。 面積を大きくすると深い青の没入感が強まり、少量なら鮮やかなアクセントとして機能します。

群青色の使われ方

グラフィック、スポーツ、教育、アート系のブランドカラーに向きます。Webではボタンや見出し、濃色背景として使いやすく、白文字との組み合わせも検討できます。印刷では画面と顔料の群青で再現が異なるため、色校正を行い、実際の出力に合わせて調整してください。

SOURCE COMPARISON

資料による色の違い

伝統色や歴史的な色名では、資料や規格によって代表色値が異なることがあります。色しるべでは確認済みの資料値を並べ、代表値との差をΔE00でも比較します。

資料HEXマンセル代表値との差
非公開: JIS慣用色名 公開対応表(マンセル値・RGB(16))
慣用色名一覧 No.112
#384D987.5PB 3.5/11ΔE00 0.00
COLOR DIFFERENCE

群青色と近い色を数値で比べる

下の「近い色一覧」とは役割を分け、ここでは近い3色について、明るさ・鮮やかさ・色相がどう違うかを比較します。

群青色
コバルト
コバルトとの違い

やや暗い、鮮やかさも近い、色相も近い色です。

ΔE003.87明るさ差-0.030クロマ差+0.002色相差8.8°
比較ページで詳しく見る →
群青色
桔梗色
桔梗色との違い

明るさは近い、やや鮮やか、色相も近い色です。

ΔE003.99明るさ差+0.002クロマ差+0.019色相差7.9°
比較ページで詳しく見る →
群青色
Dusk Blue
Dusk Blueとの違い

明るさは近い、鮮やかさも近い、色相差は約13.2°色です。

ΔE005.19明るさ差-0.003クロマ差-0.017色相差13.2°
比較ページで詳しく見る →
SIMILAR COLORS

群青色に近い色

CIEDE2000による色差ΔE00を使い、色しるべの登録色から近い色を表示します。

JAPANESE COLORS

群青色に近い日本の伝統色

EXPLORE DIRECTION

群青色から「もっと○○」な色を探す

OKLChの明るさ・クロマ・色相を基準に、現在の色から少し方向を変えた登録色を自動で選びます。

COLOR PALETTE

群青色を使った配色

OKLChを基準に機械的に生成した配色候補です。実際の用途や文字の読みやすさに合わせて調整してください。

COLOR INDEX

群青色の分類

色系統
トーン
国・地域
規格・色体系
COLOR DATA

群青色の詳細な色彩データ

HEX#384D98
RGB56, 77, 152
CMYK参考値63.2%, 49.3%, 0.0%, 40.4%
HSL226.9°, 46.2%, 40.8%
HSV226.88°, 63.16%, 59.61%
CIELABL* 34.8319 / a* 16.5481 / b* -43.6466
CIELChL* 34.8319 / C* 46.6783 / h 290.76°
OKLabL 0.444259 / a -0.002020 / b -0.124858
OKLChL 0.444259 / C 0.124874 / h 269.07°
相対輝度0.084155
白とのコントラスト7.83:1
黒とのコントラスト2.68:1
マンセル値7.5PB 3.5/11
Lab・LChはsRGBからD65基準で算出しています。CMYKは印刷プロファイルを指定しない参考換算値です。

代表色値の出典・確認情報

該当箇所慣用色名一覧 No.112
色値確認日2026-09-08

マンセル値とRGB(16)を参照。HEXはJIS規格の公式HEXではなく、色しるべのWeb表示用代表値として採用。

この色についての補足

天然群青、合成ウルトラマリン、瑠璃色、群青色は歴史的に関連しますが完全な同義ではありません。顔料の粒度や製法によっても実物の色は変化します。

この色をもっと調べる群青色