桃色

COLOR ENCYCLOPEDIA#E38089
ももいろ

桃色

Momo-iro

桃色は、桃の実ではなく桃の花を思わせる、やわらかな赤色です。古くから日本で親しまれ、現代の「ピンク」に近い代表的な和の色名です。

HEX
#E38089
RGB
227, 128, 137
HSL
354.6°, 63.9%, 69.6%
CMYK参考値
0.0%, 43.6%, 39.7%, 11.0%
マンセル値
2.5R 6.5/8

※ CMYKはICCプロファイルを使用しない一般的な参考換算値です。印刷条件によって値は異なります。

桃色の意味

桃色は、桃の花のようなやわらかい赤を表す日本の伝統色です。JIS慣用色名でも「やわらかい赤」とされ、一般にはピンク系の代表的な和名として理解されています。由来は桃の果実の表皮ではなく花の色で、英語の peach が果肉や果皮を思わせる黄みの淡色として使われる場合とは異なります。ピンクとほぼ同義に使われる日常語でもありますが、JISではピンクと桃色は別の慣用色名として値が分けられています。

桃色の名前の由来

名称はバラ科モモの花の淡い紅色に由来します。I-IROでは、実際に桃の花から染料を得たという意味ではなく、紅花や蘇芳などを使って桃の花の色を再現した色として説明されています。古くは「桃染」「桃花染」といった呼び方もあり、植物の見た目を染色で写し取る日本の色名文化の一例です。 桃は古くから花の観賞と節句の行事に関わる植物でもあり、花色を写した名称には季節感も含まれます。実の色との混同を避けることが重要です。

桃色の歴史

桃は古く中国から日本へ伝わり、花や実は文学・行事・信仰の中で親しまれてきました。色名としての桃色も近世以前から確認され、精選版日本国語大辞典では16世紀頃の謡曲に「もも色」の用例が示されています。紅花などを使った淡紅色の染めは衣服にも取り入れられ、近代になると英語 pink の訳語として桃色が使われる場面も増えました。現在はJIS慣用色名として整理され、伝統色でありながら日常語としても非常に分かりやすい色名になっています。 桃の節句や春の装いなど季節文化とも結びつき、桃色は「花に由来する淡紅色」として長く親しまれてきました。近代の色彩教育や商品表示でも名称が継承されました。

桃色と文化

桃色は、春、花、ひな祭り、子ども、恋愛、やさしさなど多様な文化的連想を持ちます。桃の節句では桃の花と結びつき、桜色とともに春の装飾や和菓子、贈答品に使われます。白や生成りと合わせると柔らかく、若草色と合わせると春らしく、紅色やえんじと合わせると赤系の濃淡が生まれます。現代では衣料、化粧品、雑貨にも広く使われ、「和のピンク」として伝統と日常をつなぐ色です。 桃の節句では、緑・白・桃の組み合わせも見られ、季節を象徴する色として認識されています。

桃色の印象・イメージ

やさしい、かわいらしい、親しみ、幸福、春、温かさといった印象を与えやすい色です。桜色より濃く、鮮やかな赤より柔らかいため、甘さを出しながら刺激を抑えられます。白と合わせると軽く、グレーと合わせると大人っぽく、深い赤や茶色を加えると落ち着きが出ます。

桃色の使われ方

和菓子、ひな祭りや春の装飾、着物・小物、子ども用品、化粧品、花、ブライダル、パッケージ、Webの季節アクセントなどに向きます。背景に使う場合は白文字より濃いグレーやえんじ色の文字が読みやすいことが多く、実際の代表値でコントラストを確認してください。商品色では「ピンク」と表示されることも多いため、色見本で差を確かめるとよいでしょう。

SOURCE COMPARISON

資料による色の違い

伝統色や歴史的な色名では、資料や規格によって代表色値が異なることがあります。色しるべでは確認済みの資料値を並べ、代表値との差をΔE00でも比較します。

資料HEXマンセル代表値との差
JIS慣用色名 公開対応表(マンセル値・RGB(16))
慣用色名一覧 No.8
#E380892.5R 6.5/8ΔE00 0.00
COLOR DIFFERENCE

桃色と近い色を数値で比べる

下の「近い色一覧」とは役割を分け、ここでは近い3色について、明るさ・鮮やかさ・色相がどう違うかを比較します。

桃色
紅梅色
紅梅色との違い

明るさは近い、鮮やかさも近い、色相はかなり近い色です。

ΔE000.90明るさ差-0.002クロマ差-0.007色相差0.0°
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桃色
ピンク
ピンクとの違い

やや明るい、鮮やかさも近い、色相はかなり近い色です。

ΔE004.27明るさ差+0.040クロマ差-0.014色相差0.0°
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桃色
ダスティピンク
ダスティピンクとの違い

明るさは近い、やや穏やか、色相はかなり近い色です。

ΔE004.39明るさ差+0.003クロマ差-0.030色相差3.9°
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SIMILAR COLORS

桃色に近い色

CIEDE2000による色差ΔE00を使い、色しるべの登録色から近い色を表示します。

JAPANESE COLORS

桃色に近い日本の伝統色

EXPLORE DIRECTION

桃色から「もっと○○」な色を探す

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COLOR PALETTE

桃色を使った配色

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COLOR INDEX

桃色の分類

トーン
国・地域
規格・色体系
COLOR DATA

桃色の詳細な色彩データ

HEX#E38089
RGB227, 128, 137
CMYK参考値0.0%, 43.6%, 39.7%, 11.0%
HSL354.6°, 63.9%, 69.6%
HSV354.55°, 43.61%, 89.02%
CIELABL* 64.6273 / a* 39.0100 / b* 12.0864
CIELChL* 64.6273 / C* 40.8395 / h 17.21°
OKLabL 0.710068 / a 0.118075 / b 0.031334
OKLChL 0.710068 / C 0.122162 / h 14.86°
相対輝度0.335754
白とのコントラスト2.72:1
黒とのコントラスト7.72:1
マンセル値2.5R 6.5/8
Lab・LChはsRGBからD65基準で算出しています。CMYKは印刷プロファイルを指定しない参考換算値です。

代表色値の出典・確認情報

該当箇所慣用色名一覧 No.8
色値確認日2026-09-08

マンセル値とRGB(16)を参照。HEXはJIS規格の公式HEXではなく、色しるべのWeb表示用代表値として採用。

この色についての補足

桃色の由来は桃の「花」であり、桃の果実色を示す peach 系の色とは別です。またJISでは桃色とピンクが別の慣用色名として定義されます。

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