カーキ

COLOR ENCYCLOPEDIA#92723A
かーき

カーキ

Khaki

カーキは、土やほこりを思わせる黄褐色系の色名で、軍服の実用色として広まりました。日本では緑がかったオリーブ系まで「カーキ」と呼ばれることがありますが、本来の語源は土ぼこりの色にあります。

HEX
#92723A
RGB
146, 114, 58
HSL
38.2°, 43.1%, 40.0%
CMYK参考値
0.0%, 21.9%, 60.3%, 42.8%
マンセル値
1Y 5/5.5

※ CMYKはICCプロファイルを使用しない一般的な参考換算値です。印刷条件によって値は異なります。

カーキの意味

カーキは、一般に黄みを帯びた茶色、枯れ草色、土色に近いくすんだ色を表します。コトバンクでは「黄色に茶色の混じったくすんだ色」「軍服などに用いられる色」と説明され、世界百科事典系では茶褐色の保護色として軍服に採用された経緯が紹介されています。日本の衣料品では、オリーブグリーンや暗い緑系まで広く「カーキ」と販売されることがあるため、色名だけで色相を断定しないことが重要です。色しるべでは代表色を示しつつ、オリーブ、オリーブグリーン、モスグリーンなど近い商品色と比較できるように扱います。

カーキの名前の由来

khaki は、ウルドゥー語・ヒンディー語系で「ほこりっぽい」「土ぼこり」を意味する語に由来し、さらにペルシア語 khak「土、ほこり」に遡るとされます。つまり名称の出発点は植物ではなく、乾いた土地や砂埃を思わせる実用的な色です。19世紀に英領インドで軍服用の布色として使われ、英語の色名として定着しました。日本語では明治期以降、軍装や洋装とともに「カーキ」「カーキー色」が知られるようになり、現在は軍服色という歴史的意味を離れてファッションの定番色として広く使われています。

カーキの歴史

語源辞典では khaki は1857年ごろ英語に現れ、1840年代に英領インドの部隊で導入された土色の制服と結びついて広まったとされます。背景の土や乾いた草に馴染むため、目立ちにくい実用色として軍服に適していました。その後、19世紀末から20世紀初頭の戦争を通じて各国の軍装へ広がり、軍服・作業服の色名として国際化します。日本語文献でも20世紀初頭に「カーキー色」の用例が見られます。戦後はミリタリーファッションやアウトドア衣料を通じて一般化し、現在は茶系から緑系まで幅広い商品色に使われる名称となりました。

カーキと文化

カーキは軍服、作業服、探検服、アウトドアウェアなど、実用性や耐久性を重視する服装文化と強く結びついています。そのため、土、砂、枯れ草といった自然環境だけでなく、ミリタリー、ワーク、サファリといったスタイルを連想させる色でもあります。日本では「カーキ=緑系」という認識も広く、ファッション売場ではオリーブドラブに近い色がカーキとして販売されることがあります。これは語源上の黄褐色より広い商業的用法であり、歴史的なカーキと現代商品名のカーキを区別すると色選びが分かりやすくなります。

カーキの印象・イメージ

カーキは、実用的、落ち着いた、自然的、無骨、アウトドア的といった印象を作りやすい色です。黄みの強いカーキは乾いた土や砂の暖かさを感じさせ、緑みの強い商品色は森林やミリタリーの印象が強くなります。鮮やかさが低いため他の色を受け止めやすく、黒やネイビーほど硬くならない中間的なベースカラーとして使えます。

カーキの使われ方

ファッションでは白、黒、生成り、デニム、ブラウン、オレンジなどと相性が良く、パンツ、ジャケット、バッグなどに定番です。インテリアでは木材、革、ベージュと合わせると自然で落ち着いた雰囲気になります。Webやパッケージではアウトドア、軍用品、自然素材、クラフト感を演出する色として使えます。ただし「カーキ」の商品名だけでは黄褐色かオリーブ系か判断しづらいため、ブランドガイドやデザイン指定ではHEXや色見本を併記すると誤解を減らせます。

SOURCE COMPARISON

資料による色の違い

伝統色や歴史的な色名では、資料や規格によって代表色値が異なることがあります。色しるべでは確認済みの資料値を並べ、代表値との差をΔE00でも比較します。

資料HEXマンセル代表値との差
非公開: JIS慣用色名 公開対応表(マンセル値・RGB(16))
慣用色名一覧 No.196
#92723A1Y 5/5.5ΔE00 0.00
非公開: W3C CSS Color Module Level 4
§6.1 Named Colors / khaki
#F0E68CΔE00 33.04
COLOR DIFFERENCE

カーキと近い色を数値で比べる

下の「近い色一覧」とは役割を分け、ここでは近い3色について、明るさ・鮮やかさ・色相がどう違うかを比較します。

カーキ
Dirt
Dirtとの違い

明るさは近い、鮮やかさも近い、色相はかなり近い色です。

ΔE003.99明るさ差-0.016クロマ差-0.017色相差3.6°
比較ページで詳しく見る →
カーキ
Dull Brown
Dull Brownとの違い

明るさは近い、やや穏やか、色相はかなり近い色です。

ΔE005.65明るさ差-0.018クロマ差-0.025色相差4.4°
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カーキ
Dirt Brown
Dirt Brownとの違い

やや暗い、鮮やかさも近い、色相はかなり近い色です。

ΔE005.79明るさ差-0.045クロマ差-0.012色相差4.1°
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SIMILAR COLORS

カーキに近い色

CIEDE2000による色差ΔE00を使い、色しるべの登録色から近い色を表示します。

JAPANESE COLORS

カーキに近い日本の伝統色

EXPLORE DIRECTION

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COLOR PALETTE

カーキを使った配色

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COLOR INDEX

カーキの分類

COLOR DATA

カーキの詳細な色彩データ

HEX#92723A
RGB146, 114, 58
CMYK参考値0.0%, 21.9%, 60.3%, 42.8%
HSL38.2°, 43.1%, 40.0%
HSV38.18°, 60.27%, 57.25%
CIELABL* 50.0402 / a* 5.8190 / b* 35.3687
CIELChL* 50.0402 / C* 35.8442 / h 80.66°
OKLabL 0.571477 / a 0.014946 / b 0.082731
OKLChL 0.571477 / C 0.084070 / h 79.76°
相対輝度0.184511
白とのコントラスト4.48:1
黒とのコントラスト4.69:1
マンセル値1Y 5/5.5
Lab・LChはsRGBからD65基準で算出しています。CMYKは印刷プロファイルを指定しない参考換算値です。

代表色値の出典・確認情報

該当箇所慣用色名一覧 No.196
色値確認日2026-09-08

マンセル値とRGB(16)を参照。HEXはJIS規格の公式HEXではなく、色しるべのWeb表示用代表値として採用。

この色についての補足

現代日本のファッションで「カーキ」と呼ばれる色域は非常に広く、オリーブ系の緑を含む場合があります。本来の語源は土・ほこりに由来する黄褐色系であり、JISや各メーカーの色値と商品名が一致しないことがあります。

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