「色を付ける」とは?意味・使い方・比喩表現を解説
「色を付ける」は、文字どおり色彩を加える意味でも使えそうな表現ですが、慣用句としては相手に少し有利になるよう、値引き・割り増し・おまけなどの好意を加えるという意味で使われます。
はじめて読む方へ|まず知っておきたい基本
「色を付ける」の意味を辞書資料から解説。単に色彩を加える意味との違い、値引き・おまけ・祝儀など相手に有利な扱いをする慣用表現、使い方の例を紹介します。
「色を付ける」は、文字どおり色彩を加える意味でも使えそうな表現ですが、慣用句としては相手に少し有利になるよう、値引き・割り増し・おまけなどの好意を加えるという意味で使われます。
記事テーマを視覚的に理解するための色見本です。概念に固定の公式色がない場合は教材表示として扱います。
#3F6682#DDB04F#70A477#C96567#7862A1たとえば「いつも買ってくれるから、少し色を付けておきます」のように使います。
「色を付ける」の意味
『デジタル大辞泉』は、「色を付ける」を、物事の扱いに情を加え、値引きしたり割り増ししたりすることと説明しています。
『精選版 日本国語大辞典』では、相手に温情を示し、祝儀を出す、値を引く、景品を付けるなどの場合に使うと説明されています。
「色を付ける」は本当に色を塗る意味?
慣用句の「色を付ける」と、動詞の「色付ける」は分けて考えると分かりやすくなります。
- 色を付ける:扱いに好意・温情を加える、値引き・割り増しなどをする
- 色付ける:実際に色を塗る、彩色する/単調なものに変化を加える
「白黒写真に色を付ける」のような表現では、文字どおり色彩を加える意味として解釈できます。一方、「値段に色を付ける」は慣用的な意味です。
「色を付ける」の使い方
- 常連客なので、少し値段に色を付けてもらった。
- まとめて買うなら、少し色を付けますよ。
- 謝礼には少し色を付けて渡した。
「値段に色を付ける」は、必ずしも値段を高くする意味ではありません。売買の文脈では、相手に有利になるよう値引きする意味で使われることもあります。謝礼などでは、予定より多めにする意味になる場合があります。
なぜ「色」が好意や上乗せを表すの?
辞書は「色を付ける」を、物事の扱いへ「情」や「温情」を加える表現として説明しています。
ここでの「色」は、赤や青といった具体的な色そのものではなく、単調な状態へ何かを加える、彩りを添えるという比喩的な感覚で理解すると分かりやすくなります。
古くから使われている表現
『精選版 日本国語大辞典』は、「色を付ける」の古い用例として1527年の文書を挙げています。現代の商売言葉だけではなく、かなり古くから「扱いに温情を加える」という意味で使われてきた表現です。
「色付ける」には比喩的な意味もある
一方、「色付ける」という動詞には、実際に彩色する意味のほか、「単調な物事に変化を加える」という比喩的な意味もあります。
色が「変化」「付加」「彩り」を表す比喩として使われている点では、「色を付ける」と共通する感覚があります。
似た表現
- おまけする
- 値引きする
- サービスする
- 上乗せする
- 彩りを添える
ただし、どの言葉が近いかは文脈によって異なります。「謝礼に色を付ける」と「商品を値引きする」では、実際に増減する方向が逆になることもあります。
まとめ|「色を付ける」は好意や温情を少し加える表現
慣用句の「色を付ける」は、値引き・割り増し・おまけなど、相手に対して少し好意的な扱いを加えることを表します。
実際に色彩を加える「色付ける」とは意味が異なるため、前後の文脈から判断することが大切です。











