Lab・LCHとは?人の見え方に近い色空間と色差の基本に関係する色を使ったアイキャッチ

Lab・LCHとは?人の見え方に近い色空間と色差の基本

CIELABはCIEが1976年に導入した、知覚的な均等性を目指す色空間です。L*・a*・b*の意味、LChへの変換、ΔEと色差、RGBやHEXとの違いを解説します。

色の見え方・科学

はじめて読む方へ|まず知っておきたい基本

この記事で出てくる基本用語を先に確認します。ここだけ押さえておけば、専門知識がなくても本文を読み進められます。

RGBとは

RGBはRed・Green・Blueの3つの光を組み合わせて色を表す方式です。一般的な8bit表現では各成分を0〜255で示します。

HEXとは

HEXは、Webでよく使う色の表記で、#RRGGBBの6桁でRGBの各成分を16進数で表します。たとえば #FF0000 は赤です。

Labとは

CIELAB(Lab)は、明度L*と色方向a*・b*で色を表す色空間です。色差計算や機器に依存しにくい色管理で広く使われます。

CIELAB(Lab)は、色を数値で比較・管理するときに広く使われる色空間です。RGBやHEXがディスプレイ表示と結びつくのに対し、Labは人の知覚により近い形で色の差を扱うことを目的に設計されています。

まず結論

Labは L*=明るさ、a*=緑〜赤方向、b*=青〜黄方向 の3軸で色を表します。LChは同じLabを、明度L*・彩度に近いC*・色相角h°という形へ変換した表現です。色差ΔEを計算するときの基礎にもなります。

この記事の色

記事テーマを視覚的に理解するための色見本です。概念に固定の公式色がない場合は教材表示として扱います。

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教材色 1#3F6682
教材色 2#DDB04F
教材色 3#70A477
教材色 4#C96567
教材色 5#7862A1

CIELABとは?

CIE(国際照明委員会)は1976年にCIELABを導入しました。CIEの説明では、XYZやxyY空間では数値上の距離と知覚される色差が一致しにくいため、より均等な色空間としてCIELABとCIELUVが推奨されました。

軸 意味
L* 明るさ。低いほど暗く、高いほど明るい
a* 負方向が緑、正方向が赤
b* 負方向が青、正方向が黄

LChとは?

LChはLabを円筒座標で表したものです。L*はそのまま、C*は中心からの距離、h°は色相角を表します。配色や色相調整では、a*・b*よりLChの方が直感的に扱いやすい場合があります。

LabとRGBの違い

色空間 主な用途 特徴
RGB ディスプレイ、画像 赤・緑・青の光で表現
HEX Web RGB値を16進数で表した記法
Lab 測色・色差・色管理 知覚的な均等性を目指す
LCh 配色・色調整 明度・クロマ・色相角で扱える

ΔEとは?

ΔEは2色の差を数値化する考え方です。基本的なCIELAB色差 ΔE*ab は、Lab空間内の2点間のユークリッド距離として定義されます。

ΔEが小さい=必ず人間に同じように見える、ではありません

CIELABは知覚的均等性を目指した色空間ですが完全ではありません。そのためCIE94やCIEDE2000など、より知覚との対応を改善した色差式も使われます。

色しるべではどう使う?

色比較や近似色検索では、単純なRGB差よりも知覚差を考慮した色差の方が役立つ場面があります。色しるべでも、色差比較ではCIEDE2000を利用する機能を用意しています。

よくある質問

LabはRGBより正確ですか?

用途が異なります。RGBは表示用、Labは測色や色差の比較に向く色空間です。

LChとOKLChは同じですか?

同じではありません。どちらも明度・クロマ・色相の形で扱えますが、基礎となる色空間と設計が異なります。

参考資料