菊の色とは?黄・白・紫など花色と日本文化の意味

菊の色とは?黄・白・紫など花色と日本文化の意味

はじめて読む方へ|まず知っておきたい基本

自然物・植物・素材などの色は、照明、表面、状態、個体差によって見え方が変わります。この記事では「実物が常に一つのHEX値になる」とは考えず、色名・見え方・文化的な表現を分けて説明します。

菊の花は黄色のイメージが強い一方、栽培品種には白、黄、桃、赤、赤紫、橙、緑など多様な色があります。実物の花色は品種ごとに異なるため、「菊の色」を一つのカラーコードで表すことはできません。

まず結論

キクの花色は、カロテノイドやアントシアニンなどの色素の有無・組み合わせによって大きく変わります。農研機構は、従来の栽培ギクには白・黄・オレンジ・桃・赤・紫赤・緑などがあると説明しており、さらに遺伝子組換え技術による青いキクの研究にも成功しています。

菊は何色?

農研機構が「青いキク」の研究で示した従来のキクには、白、黄、オレンジ、桃、赤、紫赤、緑などがあります。つまり「菊=黄色」ではありません。

花色 見られる例 色の仕組みの例
白#F0F0F0色ページを見る → 白菊 可視色素が少ない・光散乱など
黄#FFFF00色ページを見る → 黄菊 主にカロテノイド
桃・赤紫 ピンク〜赤紫系品種 主にアントシアニン
橙#EF810F色ページを見る → 橙色品種 アントシアニンとカロテノイドの組み合わせ
緑#00B66E色ページを見る → 緑系品種 品種により異なる
青#006AB6色ページを見る → 研究で作出 導入したアントシアニンとフラボンの相互作用

黄色い菊の色は何でできる?

農研機構は、花の黄〜橙系の発色にカロテノイドが関わることを説明しています。栽培ギクでは、黄色系の色素と赤紫系のアントシアニンが両方蓄積することで橙色の花が生じる例もあります。

赤・紫・桃色の菊は?

赤紫〜桃系ではアントシアニンが重要です。農研機構の青いキク研究でも、キクの花弁中のアントシアニンの種類を変え、フラボンとの相互作用を利用することで青色発色を実現しています。

「青いキク」は従来品種の一般的な花色とは別に考える

農研機構による青いキクは、遺伝子組換え技術で特定の色素経路を導入して作出された研究成果です。従来の交配だけで一般的に見られる青花と同列には扱いません。

菊の色と日本文化

菊は日本文化で長く親しまれてきた花ですが、「黄色なら○○の意味」「白なら必ず○○」のように、色だけで文化的意味を一律に断定するのは避けた方が安全です。供花、園芸、祝い、家紋、皇室文化など、使われる文脈によって意味は変わります。

色しるべでは、花そのものの実物色と、色名・文化的象徴を分離して扱います。

菊をデザインで表現するなら

黄色い菊を表現するときも、一色ではなく、明るい黄、中心部の濃い黄、影の黄土〜橙、葉の緑を組み合わせると立体感が出ます。白菊では純白だけでなく、影に青灰・黄灰を少量入れると自然です。

よくある質問

菊は黄色だけですか?

いいえ。白、黄、橙、桃、赤、赤紫、緑など多様な花色があります。

青い菊はありますか?

農研機構などの研究で、遺伝子組換え技術を用いて青いキクが作出されています。従来の一般品種の花色とは分けて理解する必要があります。

菊の黄色に公式HEXはありますか?

実物の菊の花色には品種差があるため、単一の公式HEXはありません。「黄色」という色名の代表値とは別です。

参考資料

この記事で紹介している関連色

本文で取り上げている登録色をまとめました。実物の色には幅があるため、一つの色に固定せず見比べられる形で紹介します。

色比較ツールで比べる →