#EEBBCB
なでしこいろ

撫子色

Nadeshiko-iro

撫子色は、撫子の花を思わせる、やや紫みを帯びたやわらかなピンク系の日本の伝統色です。

この色を文化・素材からたどる

撫子色を、 染料や素材・時代・季節・文化用途から日本の伝統色73色の中で探せます。

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HEX
#EEBBCB
RGB
238, 187, 203
HSL
341.2°, 60.0%, 83.3%
CMYK参考値
0.0%, 21.4%, 14.7%, 6.7%

※ CMYKはICCプロファイルを使用しない一般的な参考換算値です。印刷条件によって値は異なります。

HEX・RGB・CMYKなどの見方数値の意味を確認する

色の数値に慣れていない方は、ここを開いて用語の意味を確認できます。

HEX

Webでよく使う #RRGGBB 形式の色表記です。

RGB

赤・緑・青の光を0〜255などの数値で表します。

HSL

色相・彩度・明度で、色の方向や鮮やかさを見やすくした表現です。

CMYK参考値

印刷用の目安です。実際の印刷色は紙・インキ・ICCプロファイルなどで変わります。

マンセル値

色相・明度・彩度で色を体系的に表す表色系の値です。資料に値がある色だけ表示します。

同じ色名でも、資料・規格・表示環境によって代表値が異なることがあります。色しるべでは、確認できる出典と数値を分けて扱います。

撫子色の意味

撫子色は、撫子の花のようなやわらかな赤紫〜ピンクを表す日本の色名です。 可憐で上品な印象を持ちやすい一方、色名そのものに固定的な心理効果があるとは扱いません。

撫子色の名前の由来

名称は撫子の花に由来します。 I-IROでは撫子の花の色に由来する『やわらかい赤紫』として整理されています。

撫子色の歴史

撫子は古くから日本文化に親しまれ、秋の七草の一つとしても知られます。 色名としての撫子色も、花色をもとに日本の伝統色として整理されています。資料によって具体的な色値や時代説明には差があるため、色しるべでは出典ごとの差を分けて管理します。

撫子色と文化

撫子は秋の七草の一つとして日本文化に定着し、和歌・装束・季節表現などと結びついて語られてきました。 I-IROでは『撫子』が襲の色目にも見られると紹介しています。

撫子色の印象と使い方

印象・イメージ

やわらかい、上品、可憐、穏やかといった印象を持ちやすい淡いピンク系の色です。 これは一般的な連想であり、科学的な心理効果を意味しません。

使われ方

和装、春秋の和風デザイン、菓子・包装、ブライダル、Web背景などに使いやすい淡色です。 明るい色なので、文字には濃いグレー・紺・えんじなどを合わせると読みやすくなります。

資料による色の違い

伝統色や歴史的な色名では、資料や規格によって代表色値が異なることがあります。色しるべでは確認済みの資料値を並べ、代表値との差をΔE00でも比較します。

色資料HEXマンセル代表値との差
和色大辞典|日本の伝統色465色
https://www.colordic.org/colorsample/2023
#EEBBCB—ΔE00 0.00
I-IRO|色辞典
https://www.i-iro.com/dic/nedeshiko-iro
#F4B4CC5.5RP 7/6ΔE00 3.37

撫子色に近い色

CIEDE2000による色差ΔE00を使い、近い色を「日本の伝統色」と「そのほかの登録色」に分けて表示します。

撫子色と近い色を数値で比べる

下の「近い色一覧」とは役割を分け、ここでは近い3色について、明るさ・鮮やかさ・色相がどう違うかを比較します。

撫子色
パステルピンク
パステルピンクとの違い

明るさは近い、やや鮮やか、色相はかなり近い色です。

ΔE003.77明るさ差+0.016クロマ差+0.021色相差3.0°
比較ページで詳しく見る →
撫子色
ペールピンク
ペールピンクとの違い

やや明るい、鮮やかさも近い、色相はかなり近い色です。

ΔE004.67明るさ差+0.057クロマ差-0.006色相差2.4°
比較ページで詳しく見る →
撫子色
Light Rose
Light Roseとの違い

やや明るい、鮮やかさも近い、色相差は約13.8°色です。

ΔE004.81明るさ差+0.035クロマ差+0.005色相差13.8°
比較ページで詳しく見る →

撫子色と由来・素材でつながる色

数値的に近い色とは別に、共通する染料・素材・技法を最優先し、由来が同じ場合は文化・時代・色系統の一致も確認して厳しく選んでいます。条件を満たす色が少ない場合は、無理に件数を増やしません。

撫子色から「もっと○○」な色を探す

OKLChの明るさ・クロマ・色相を基準に、現在の色から少し方向を変えた登録色を自動で選びます。

撫子色を使った配色

OKLChを基準に機械的に生成した配色候補です。実際の用途や文字の読みやすさに合わせて調整してください。

撫子色の分類

詳しい色彩データLab・LCh・OKLab・OKLCh・輝度・コントラストまで確認

撫子色の詳細な色彩データ

HEX#EEBBCB
RGB238, 187, 203
CMYK参考値0.0%, 21.4%, 14.7%, 6.7%
HSL341.2°, 60.0%, 83.3%
HSV341.18°, 21.43%, 93.33%
CIELABL* 80.7566 / a* 20.7561 / b* -0.9986
CIELChL* 80.7566 / C* 20.7801 / h 357.25°
OKLabL 0.842055 / a 0.061947 / b -0.002340
OKLChL 0.842055 / C 0.061991 / h 357.84°
相対輝度0.580296
白とのコントラスト1.67:1
黒とのコントラスト12.61:1
Lab・LChはsRGBからD65基準で算出しています。CMYKは印刷プロファイルを指定しない参考換算値です。

代表色値の出典・確認情報

該当箇所撫子色
色値確認日2026-09-27

和色大辞典は #EEBBCB、I-IROは #F4B4CC(5.5RP 7/6)を掲載。色しるべでは #EEBBCB をWeb表示用の代表値として採用し、I-IRO値は資料別バリエーションとして保持する。JISの公式HEXとしては扱わない。

この色についての補足

実際の撫子の花色には個体差があり、色名としての撫子色も一つの物理色に固定できない。和色大辞典 #EEBBCB と I-IRO #F4B4CC の差を資料別値として保持する。

この色をもっと調べる撫子色

撫子色を、身近なモチーフに当てて見る

文章で読んだ色の特徴を、同じ基準色を使った簡易モチーフで視覚的に確認します。自然物や素材そのものの実物色を示すものではなく、色面の広がり・明暗・まとまりをつかむための補助です。

花びらの形で見る

曲面にのせたときの明暗差

貝殻の形で見る

なめらかな面で見たときのやわらかさ

布の形で見る

大きな面積で見たときのまとまり

紙の形で見る

平面で見たときの色の安定感

明るい色・暗い色は、基準HEXから明度を調整した理解用の派生色です。カードから近い登録色や関連ツールへ移動できます。

撫子色を背景にした文字の見え方

同じ背景色でも、白文字と黒文字では読みやすさが大きく変わります。実際の表示とコントラスト比を並べて確認できます。

色しるべ

この色を背景にして、白文字を置いたときの見え方です。

サンプルボタン
白文字とのコントラスト 1.67:1
本文には不足
通常本文 4.5:1 大きな文字 3:1
色しるべ

この色を背景にして、黒文字を置いたときの見え方です。

サンプルボタン
黒文字とのコントラスト 12.61:1
かなり読みやすい
通常本文 4.5:1 大きな文字 3:1
この代表HEXでは、黒文字の方が高コントラストです。

高い方のコントラスト比は 12.61:1 です。実際のデザインでは、文字サイズ・太さ・背景画像・透明度も含めて確認してください。

※ 数値はこのページのWeb表示用代表HEXをsRGBとして計算した目安です。通常本文4.5:1、大きな文字3:1を比較基準として表示しています。

数値を図で見る色相・彩度・明度の位置と、RGB / CMYKの構成を確認

撫子色の色の位置を見る

数値だけでなく、色相・鮮やかさ・明るさの位置を図で確認できます。

色相 341.2° 赤紫の方向
彩度 60.0% 中程度
無彩色に近い鮮やか
明度 83.3% かなり明るい
暗い明るい
#EEBBCB

赤紫の方向にあり、 彩度は中程度、 明度はかなり明るい位置です。

※ ここではWeb表示用の代表HEXからHSLを計算しています。資料・印刷・実物の発色とは条件が異なる場合があります。

RGBとCMYK参考値を「構成」で見る

同じ#EEBBCBでも、画面ではRGBの光、印刷ではCMYKのインキ量という別の考え方で表します。 数字だけでなく、各チャンネルの大きさを横棒で比べられます。

代表HEX #EEBBCB
SCREEN / sRGB

RGB|光の3チャンネル

加法混色
R|Red 238 / 255
93.3%
G|Green 187 / 255
73.3%
B|Blue 203 / 255
79.6%

RGBはディスプレイ上の光の成分です。3チャンネルが大きいほど光が加わります。

PRINT REFERENCE

CMYK|印刷用の参考換算

減法混色
C|Cyan 0%
0.0%
M|Magenta 21.4%
21.4%
Y|Yellow 14.7%
14.7%
K|Black 6.7%
6.7%

CMYKはICCプロファイルを使わない一般的な参考換算です。実際の印刷結果は紙・インキ・印刷機・プロファイルで変わります。

画面の色と印刷の色は、同じ数値の物差しではありません。

この図は「どの成分で色を表しているか」を学ぶためのものです。印刷色の厳密な再現や校正には、出力条件に合ったICCプロファイルと実機確認が必要です。

撫子色は、どれくらいの面積で使う?

同じ色でも、使う面積が変わると全体の印象は大きく変わります。 背景・主役・アクセントの3つの役割で見比べられます。

背景

撫子色を背景に使う

色そのものを広い面積で見せる使い方です。

基準色 70%
補助 20%
締め 10%

壁面、紙面の大きな色面、背景、布地などで、この色自体を空間の印象として見せたいときの考え方です。

主役

撫子色を主役に使う

周囲を抑え、この色を中心として見せる使い方です。

基準色 30%
補助 60%
締め 10%

作品の主役、見出し、家具、パッケージの主要部分など、色をしっかり見せつつ全体を支配しすぎない構成です。

アクセント

撫子色をアクセントに使う

少量だけ置いて、視線を集める使い方です。

基準色 10%
補助 75%
締め 15%

小物、刺繍、ボタン、図形、ポイント色など、少ない面積でこの色を効かせたいときの構成です。

60:30:10は「考え始めるための目安」です。

配色比率に絶対の正解があるわけではありません。 用途、素材、画面サイズ、照明、周囲の色によって、心地よい面積は変わります。 このページでは「大きく使う・主役にする・少量だけ効かせる」の違いを比較するための一例として表示しています。

この色を、使う場面で見る

同じ色でも、紙・布・画面・空間など使う場面によって見え方が変わります。用途別のイメージを見比べられます。

切り絵・紙もの

大きな色面と差し色の位置を、紙を重ねる感覚で確認できます。

布・刺繍

細かな色が隣り合ったときのまとまりを、布や糸のような細分化で見ます。

イラスト

背景・主役・補助色・アクセントに分けたときの見え方です。

インテリア

壁・床・家具・小物に置いたときの色面バランスをイメージできます。

文字・印刷

色しるべ 見出しと背景
色しるべ 線と文字

背景色・文字色・罫線として使ったときの雰囲気を確認できます。

色覚多様性で、この色の見え方を参考比較

#EEBBCB を、代表的な3つの2色覚タイプで近似シミュレーションします。 色の見え方には個人差があり、ここでの表示は診断ではなく、デザイン・教材用の参考です。

元の色

元のsRGB表示

#EEBBCB

このページで採用している代表HEXです。

参考表示

P型強度の参考

1型2色覚 / Protanopia #C1C3CC

L錐体が機能しない2色覚を想定した参考シミュレーションです。

参考表示

D型強度の参考

2型2色覚 / Deuteranopia #CCCCCA

M錐体が機能しない2色覚を想定した参考シミュレーションです。

参考表示

T型強度の参考

3型2色覚 / Tritanopia #F7B9C0

S錐体が機能しない2色覚を想定した参考シミュレーションです。

色だけで意味を伝えないことが重要です。

色覚タイプによっては、異なる色が近く見える場合があります。 状態・警告・分類などは、色に加えて文字、アイコン、形、線種、模様などでも区別してください。

計算方法と注意点

Machado, Oliveira & Fernandes (2009) の完全2色覚(severity 1.0)用3×3行列を使用しています。 代表HEXのsRGBを線形RGBへ変換して行列を適用し、表示用sRGBへ戻しています。

これは「実際に全員がこの色に見える」という意味ではありません。 色覚特性には程度差・個人差があり、画面環境によっても表示は変わります。 複数色の識別性を確認する場合は、単色ではなく実際の配色全体で評価する必要があります。

撫子色を仕事で使うときの見方

同じ色でも、画面・印刷・素材・照明で見え方は変わります。職種ごとに、まず確認したいポイントをまとめています。

Web

Web・UIデザイン

黒文字との組み合わせを基準に、WCAGコントラストを確認。明るい色。淡背景では境界線も確認

コントラストを比較 →
印

印刷・DTP

参考CMYK 0 / 21 / 15 / 7。実際の印刷色は用紙・インキ・ICCプロファイルで変わります。

数値を確認 →
絵

イラスト・図解

中程度の彩度。主役にも補助にも使いやすい。主役・背景・アクセントに置いたときの面積比も確認できます。

配色を作る →
住

インテリア・空間

小さな色見本だけで決めず、壁・床・家具など大きな面積に置いたときの明るさを確認します。

用途別で見る →
衣

ファッション・商品

素材の光沢・織り・照明で色は変化します。近い色名だけでなくHEXと色面も比較します。

近い色を探す →
研

教育・研究

色名と代表HEXを同一視せず、マンセル・Lab・OKLCh・出典・測色条件を分けて確認します。

研究データを見る →
#EEBBCB黒文字を優先して確認|中程度の彩度。主役にも補助にも使いやすい

撫子色と関係する花・植物・自然

色名の由来やイメージにつながる花、植物、鉱物、宝石、染料原料などをたどれます。

資料別比較

資料によって、この色はどれくらい違う?

「撫子色」について、 色しるべ採用値と資料別に確認された色値を比較します。

2 資料値
色しるべ採用値 #EEBBCB Lab(D65) 80.76, 20.76, -1.00

色面で資料差を見る

同じ大きさの色面で並べると、数値だけでは分かりにくい資料ごとの違いを直感的に確認できます。

色しるべ採用値 #EEBBCB 比較の基準
デジタル参考値 #F4B4CC

I-IRO|色辞典

採用値との差 ΔE00 3.37 ・明確な差
資料 色 HEX 値の種類 採用値との差 ΔE00 確認
和色大辞典|日本の伝統色465色 https://www.colordic.org/colorsample/2023 #EEBBCB デジタル参考値 0.00 ごく小さい差 確認済み
I-IRO|色辞典 https://www.i-iro.com/dic/nedeshiko-iro #F4B4CC デジタル参考値 3.37 明確な差 確認済み

資料同士の色差

和色大辞典|日本の伝統色465色 vs I-IRO|色辞典

ΔE00 3.37 明確な差
この比較の意味

同じ色名でも、資料・用途・規格・時代・デジタル化方法によって代表値が異なる場合があります。 ここでのΔE00は各HEXをsRGBとしてCIELAB(D65)へ変換した比較値であり、 実物試料を同一条件で分光測色した結果ではありません。 色しるべでは、資料差そのものを消さず、出典付きで確認できるようにしています。