葡萄の色とは?葡萄色・赤紫・黒紫の色名
葡萄の実には、黄緑、赤、赤紫、黒紫などさまざまな色があります。農林水産省は、生食用葡萄を果皮の色から黄緑系・赤系・黒系に分け、色の違いにはアントシアニンという色素の蓄積が関係すると説明しています。実際の果皮色は品種・熟度・栽培条件によって異なります。
はじめて読む方へ|まず知っておきたい基本
自然物・植物・素材などの色は、照明、表面、状態、個体差によって見え方が変わります。この記事では「実物が常に一つのHEX値になる」とは考えず、色名・見え方・文化的な表現を分けて説明します。
葡萄の実には、黄緑、赤、赤紫、黒紫などさまざまな色があります。農林水産省は、生食用葡萄を果皮の色から黄緑系・赤系・黒系に分け、色の違いにはアントシアニンという色素の蓄積が関係すると説明しています。
葡萄にはどんな色がある?
- 黄緑系:シャインマスカットなど
- 赤系:赤紫〜紅色を感じる品種
- 黒系:濃い紫〜黒紫に見える品種
実際の果皮色は品種・熟度・栽培条件によって異なるため、「葡萄は紫」と一色に決めることはできません。
なぜ葡萄は赤紫・黒紫になる?
葡萄の赤〜黒系の果皮にはアントシアニンが蓄積します。農林水産省は、成熟に伴うアントシアニン生成が赤色・紫色の着色に関係し、高温条件では着色が悪くなることがあると説明しています。
そのため、同じ品種でも気温や栽培条件によって色づきに差が出る場合があります。
「葡萄色」とは?
辞書でいう「ぶどう色」は、熟した葡萄の実のような赤みがかった紫色です。
一方、「葡萄色」と書いて「えびいろ」と読む古い色名もあります。辞書では、えびかずらの熟した実の色に由来する、赤みを帯びた紫色と説明されています。
「えびいろ」の葡萄はブドウのこと?
古語の「えび」は、現在のヤマブドウにあたる植物を指したとされます。その実の色から、赤紫系の色名「葡萄色(えびいろ)」が生まれました。
現代の「ぶどう色」と、古い読みの「えびいろ」は似た赤紫系ですが、色名史としては読み方・背景を分けて理解した方が分かりやすくなります。
葡萄色に近い色
ただし、自然の葡萄の色と、色名として標準化・代表化された色は同じものではありません。
葡萄の色とワインの色は同じ?
ワインの色は果皮色だけでなく、醸造方法、果皮との接触時間、熟成などによって変化します。そのため、黒紫の葡萄から必ず同じ黒紫色のワインができるわけではありません。
まとめ|葡萄の色は黄緑から黒紫まで幅広い
葡萄には黄緑・赤・黒系の幅広い果皮色があり、赤紫〜黒紫の着色にはアントシアニンが関係します。
日本語の「葡萄色」には、現代のぶどう色だけでなく、古い色名「えびいろ」という文化的背景もあります。
自然の葡萄と色名の「葡萄色」は分けて考える
自然の葡萄は、品種や成熟度、日照、温度などによって果皮色が変わるため、「葡萄はこの一色」と決めることはできません。黄緑系の品種から赤、赤紫、黒紫系まで幅があり、同じ品種でも栽培条件で着色の程度が変わります。
一方、色名としての葡萄色は、自然物の幅広い色の中から赤紫系の印象を言語化したものです。写真や実物の葡萄とデジタル上の代表色を比較するときは、自然物の実測色と色名の代表値を同じものとして扱わない方が正確です。さらに、照明や撮影時のホワイトバランスによっても果皮の見え方は変化するため、写真から一つの「葡萄色」を決めるのは適切ではありません。観察条件をそろえて比較することが重要です。
主な参考資料
出典・確認情報
この記事で紹介している関連色
本文で取り上げている登録色をまとめました。実物の色には幅があるため、一つの色に固定せず見比べられる形で紹介します。








