Roy S. Berns
Roy S. Berns
Rochester Institute of Technology(RIT)Professor Emeritus
公開論文・研究資料を色しるべ側で整理した研究環境です。研究者本人による監修・推薦・公式見解を示すものではありません。論文の結果と、色しるべ側の分析・可視化は区別して扱います。
研究者プロフィール
Roy S. Bernsは、色再現、色差、分光イメージング、メタメリズム、文化財の高精度デジタル撮影・アーカイブを長く研究してきた色彩科学者です。RITのMunsell Color Science Laboratoryで分光ベースの色再現研究を発展させ、RGBだけでは扱いにくい分光差や照明変化による色ずれを、測色・分光の両面から扱ってきました。
研究テーマ
公開研究から見える主な研究軸
・メタメリズム:同じ三刺激値でも分光分布が異なる色の扱い
・分光色再現:反射率スペクトルを保持した再現
・分光イメージング:RGBを超えて波長情報を取得・推定
・色再現:撮影・表示・印刷をまたぐ色の一致
・文化財イメージング:絵画・資料を高精度に記録し照明条件差へ対応
研究方法・実験条件を見る
・分光反射率の取得・推定
・マルチスペクトル/分光イメージング
・複数光源下でのXYZ・CIELAB・色差比較
・metamer mismatch gamutの評価
・RGB撮影系と人間の視覚系の分光感度差の評価
・文化財画像の色精度・分光精度評価
色しるべでは、この研究をどう使うか
色しるべでは、Berns研究を『同じLab値・XYZでも分光反射率が異なれば、光源が変わったとき同じ色に見えるとは限らない』という問題を扱うResearcher Lensとして使います。Spectral LabのSPD・反射率入力と、Observation Conditions、色差計算をつなぎ、メタメリズムと分光色再現を検証する役割を持たせます。
主要論文・研究資料
Philipp Urban; Roy S. Berns; Rolf-Rainer Grigat / 2007 / DOI 10.2352/CIC.2007.15.1.art00042
出典を確認 →Roy S. Berns; Marissa I. Haddock / 2010 / DOI 10.2352/CIC.2010.18.1.art00006
出典を確認 →Roy S. Berns / 2019 / DOI 10.1002/col.22371
出典を確認 →Roy S. Berns / 2022 / DOI 10.2352/issn.2168-3204.2022.19.1.10
出典を確認 →研究条件を横断比較する
論文タイトルだけでなく、何を問い、何を刺激にし、どんな条件を比較し、どこまで言えるのかを並べて確認します。
| 年 | 研究 | 研究課題 | 刺激・観察者 | 操作条件 | 主要結果 | 色しるべでの利用 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2007 | Urban, Berns & Grigat 2007|Color Correction by Considering the Distribution of Metamers within the Mismatch Gamut Source → | 撮像デバイスの分光感度がLuther条件を満たさず、撮像光源と観察光源が異なるとき、同一RGB応答を生むメタマー集合から観察者CIELABをどう推定するか。 | 異なる反射率スペクトルを持ちながら同じデバイスRGB応答を与える物体色の集合。 主として数理・計算モデルによる検討で、単一の新規被験者実験を中心とする研究ではない。 |
撮像デバイス分光感度、撮像光源SPD、観察光源SPD、標準観察者を分離し、metamer mismatch gamut内の分布をCIELAB空間で評価。 | 同一デバイスRGBに対応し得る反射率スペクトル群は、観察条件下で異なる三刺激値を生み得るため、色補正ではメタマー分布を考慮する必要がある。 | 将来のMetamerism Labで、同一RGB/XYZ一致だけでは分光的一致を保証できないことを示す基準Evidenceとして使用。 |
| 2010 | Berns & Haddock 2010|A Color Target for Museum Applications Source → | 文化財の照明評価とデジタル撮影評価に、一般的な色ターゲットより分光的・知覚的に厳しい博物館用途ターゲットを設計できるか。 | アーティスト用アクリル・補彩絵具の光学特性を基にした高彩度色、グレー、D65では一致しA光源で変化する色、メタマー対。 計算・ターゲット設計を中心とする研究。単一の新規被験者実験ではない。 |
D65とIlluminant Aなど異なるSPD、撮像系の分光感度、CIELAB・色差指標を用いて照明・撮影用途を評価。 | D65下で一致してもA光源下で色がずれる試料やメタマー対を含めることで、一般ターゲットでは見えにくい照明・撮像系の分光的問題を顕在化できる。 | Spectral LabとMetamerism Labをつなぎ、光源を変えたときの色ずれ・分光的不一致を可視化するEvidenceとして利用。 |
| 2019 | Berns 2019|Digital color reconstructions of cultural heritage using color-managed imaging and small-aperture spectrophotometry Source → | 退色・暗色化などで現在の外観が変化した文化財について、分光測色と色管理画像を組み合わせて過去の色外観を再構成できるか。 | Vincent van GoghやGeorges Seuratの絵画など、経時変化した絵具・ワニスを含む文化財画像と局所分光反射率。 文化財の測色・画像処理・光学モデルによる方法論研究で、単一の新規被験者実験ではない。 |
色管理撮影、小開口分光光度計、分光反射率、色材混合の光学モデル、材料データベース、画像処理を組み合わせる。 | 分光測定と色管理画像を組み合わせることで、ハイパースペクトル撮影だけに依存せず、材料別の変化を考慮したデジタル色再構成が可能になる。 | 分光値を単なるXYZ変換で終わらせず、文化財・材料の色再現へ接続する応用Evidenceとして利用。 |
| 2022 | Berns 2022|Artist Acrylic Paint Spectral, Colorimetric, and Image Dataset Source → | 文化財イメージングのセンサー設計、照明設計、分光精度・色精度評価に再利用できる現実的な画材スペクトル集合を提供できるか。 | 58色のGolden Artist Colors Heavy Body Acrylicsを基に、Kubelka-Munk理論で生成した831のニス塗布tint・tone・masstoneの分光データ等。 データセット構築・計算研究であり、新規被験者実験ではない。 |
分光反射率、測色変換、画像データを文化財イメージングの各種評価用途に利用可能な形で整理。 | 現実的な画材の分光データは、センサー・照明・分光カメラ・通常カメラの精度評価や合成ターゲット生成に利用できる。 | Spectral Labのテストデータ思想と、将来のMetamerism Labで反射率スペクトルを比較する際の実材料Evidenceとして利用。 |
この研究レンズにつながる色しるべ
この研究レンズを使うときの注意
このResearcher Lensは公開論文・大学情報・学会資料を色しるべ側で整理したもので、本人の監修・推薦を示すものではありません。メタメリズムの程度は、観察者、光源SPD、反射率スペクトル、測定条件、撮影機器の分光感度に依存します。RGB値や単一照明下のLab値だけから、分光的一致を保証することはできません。








